断捨離のすごい効果8選!得られる良い効果と失敗しないためのコツ
ゴミ屋敷生前整理は未来に備える重要なステップです。
物品整理はもちろん、思考整理も必要で、終活とは異なる点もあります。
この記事では、生前整理の効果的なやり方や終活との違いについて詳しく解説します。
自分や家族のために計画的に生前整理を進めて、今後の人生を安心して過ごす準備を整えましょう。
この記事を読むと以下のことが分かります。
・生前整理について
・正しい進め方とポイント
・注意点
生前整理とは
生前整理とは自分の持ち物や財産を整理・処分していくものであり断捨離と似たような行動ではありますが、しっかりとした目的や意味が存在します。
生前整理の本来の意味や必要性、違いなどについて詳しく解説します。
生前整理ってなに?
生前整理は、自分が生きている間に身の回りのアイテムや関係を洗い出して整理し、今後の自分の生活を見直し家族が円滑に過ごせる状況を作り出す手法のことを指します。
これを実践することで、自分が亡くなった後、家族が遺品の整理に大変な思いをせずに済むよう準備ができます。自身が亡くなる前に整理をおこなうため自分の意思を反映できるところも特徴です。
また生前整理はいつ始めても良いものなので、きっかけや気づきがあれば若いころからでも始めると良いでしょう。
生前整理が必要な理由
生前整理が必要とされる理由は2つあります。
まず1つは自分自身の将来を良くするためです。
人の身体というのは老いとともに徐々に自由がきかなくなっていきます。心身が衰えてから身の回りの片付けをやろうと思っても身体が言うことを聞かず、うまく整理ができずに怪我に繋がりかねません。ものを捨てられずゴミ屋敷になってしまったというケースもあります。
残された人生が豊かで前向きなものとなるよう早めにものの整理をしておくことが大切です。
2つ目は家族のためです。
自分の死後、遺された家族は遺品の整理や相続など対応に追われるでしょう。その負担を少しでも減らせるのが生前整理です。
遺産の相続や墓の管理について家族に委ねるためにも生前から考えておくことが大切なのです。
死後でなくとも、もしも自分が事故や病気などで生活難に陥った時にも、生前整理で事前におこなっていた対応が家族の助けとなるでしょう。
「終活」「老前整理」「遺品整理」との違いは?
「終活」「老前整理」「遺品整理」は似たような言葉ではあるものの、それぞれ異なる意味を持ち、「生前整理」ともまた違った行動となっています。
終活
人生の最後の段階に向けて自分自身ができる限りの準備をすることを指します。
主に、自分の死後に残されたものを整理し、残された家族に負担をかけないようにすることが目的です。具体的には遺言や葬儀、お墓の準備などをおこないます。
老前整理
自分が高齢になってからの生活を快適にするために、生活空間や財産を整理・処分して、よりシンプルな生活を目指すことです。
主に、生活環境の整理や、必要のないものを処分することが目的です。
遺品整理
遺族が故人の遺品・遺産を処分・整理することを指します。
遺族が故人の遺品を整理し、必要なものを残し、不要なものを処分することが目的です。
生前整理
前述でもご紹介した通りではありますが、自分の今後の人生のためや家族の生活のために身の回りを整理する行動です。
死後を意識した活動であるとともに、残された人生をどのようにして生きるかを見つめなおすきっかけとなる行動と言えます。
以上のように、それぞれ異なる目的を持ち、異なる段階でおこなわれる活動であることがわかります。
生前整理はいつから始める?
生前整理は通常、60歳を目安として始められることが多いといわれています。
これは60歳が一般的な定年年齢であり、仕事を退いた後に時間的余裕が生まれることが主な理由です。また健康寿命が延び、60歳ごろから入院や老人ホームへの入居を徐々に考えるようになったためです。
ただし、個々の健康状態や仕事環境によっては、もっと早い段階で始めることも必要です。
年齢にかかわらず自分の状況を的確に判断して最適なタイミングで取り組みましょう。
生前整理をするメリット・デメリット
生前整理という言葉は知っているけれど、本当に自分にとって必要な活動なのかどうか分からないという方もいるのではないでしょうか。
ここからは、生前整理のメリットとデメリットをご紹介します。
メリットとデメリットを知り、取り組むべきか否か、今すぐにやるべきなのかを考えてみましょう。
生前整理のメリット
生前整理のメリットとして代表的なものは4つあります。
例えば自分自身が財産の把握ができることや、遺族の負担を軽減できることなどです。それぞれ具体的に解説します。
財産の把握ができる
生前整理をおこなうことで自分が把握できている財産はもちろん把握できていなかった財産を整理でき、家族に適切に伝えることができます。
これにより、今後の生活費の見直しや管理の仕方、相続の際のトラブルを防ぐことができるでしょう。
お金に関するトラブルを回避するためにも生前整理は必要と言えます。
遺族負担を軽減できる
自分の死後に家族が遺品整理に時間や負担をかけることなくスムーズに手続きが進められます。
故人の所有物の片付けというのは想像以上に手間も時間もかかります。心の負担も重なり、思うように整理が進められないということも少なくありません。生前整理はそんな負担を減らすことも可能です。
自分のものは自分が元気なうちに整理整頓しておきましょう。
不測の事態に備えることができる
事故や病気など突然の困難に直面した際にも、自分が伝えたいことや遺したいことを用意しておけることもメリットです。
遺言書や財産目録を準備しておくことで、最悪の状況においても家族や親族に負担をかけずに済むようになります。
生前整理はすぐに終わるものというわけではなく意外と時間がかかるものです。突然の不幸もあり得るため、常に準備しておくと良いでしょう。
相続などのトラブルを未然に防げる
相続による家族や親族間のトラブルを未然に防ぐことができることも生前整理のメリットと言えるでしょう。
遺産の分配相手や形見分けの意向を事前に考えて記しておくことで、自分が亡くなった後もスムーズな相続手続きが可能となります。
これによって家族の絆を保つことが期待できるでしょう。
生前整理のデメリット
生前整理にはデメリットも存在します。
生前整理をおこなう際に注意すべき点を考慮して行動しなければ途中で挫折をしてしまったり、思ったような結果にならない可能性があります。
以下のデメリットにも一通り目を通しておきましょう。
時間や労力がかかる
生前整理において時間や労力がかかることはデメリットと捉えられる場合があります。
財産の整理や不用品の処分には多くの作業が伴うため、その過程において負担を感じる方もいらっしゃるでしょう。
時間に余裕がない段階でおこなうことは避け、定年退職後や子どもが自立した後などのタイミングで取り組むことをおすすめします。
不用品処分に費用が掛かる
生前整理には一定の費用がかかります。
不用品の処分費用、エンディングノートなど必要なものの準備、時には業者への依頼費用が発生する場合もあります。
時期を分けて準備をしたり、不用品は処分するのではなく買い取ってもらうなどの工夫をすることで費用負担を抑えることができます。
自分だけではできない可能性がある
大型家具や家電を処分しなければいけないというケースもあります。そういった大きなものは自分一人だけでは対応しきれないでしょう。そのような場合には、家族や友人に手伝ってもらったり、プロのサポートを求める必要があります。
無理をして怪我をしてしまった、途中で諦めてしまったということがないように、周囲にサポートを求めることも考慮しておく必要があります。
途中で嫌になってしまうことがある
生前整理は時間と労力がかかることが多く、また思い出のものを片付けようと思うとさまざまな感情が生まれ、途中で挫折してしまうことも考えられます。
しかし、達成感や生前整理後の安心感を考えれば、最後までやり遂げる価値は十分にあるでしょう。
生前整理の進め方
ここからは、具体的な生前整理の進め方について紹介します。以下のステップに沿って整理を進めていくことで、効果的な生前整理が実現できます。
生前整理は時間も体力も必要とする作業になるため、効率的に進められるよう工夫しましょう。
STEP①:必要なものと不要なものを分ける
生前整理の第一歩は、必要なものと不要なものを分けることです。
自分だけではなく家族に対しても必要なものかどうかを判断してもらい整理をはじめましょう。
このステップでは、今後の自分の生活や家族の過ごし方に配慮し、物品の価値を再評価します。
最初に必要なものと不要なものを整理することで身の回りがスッキリとし、その他の細かな手続きや手配をスムーズに進められるでしょう。
STEP②:財産を整理する
財産目録を作成し自分がもつ財産を整理していきましょう。
財産目録とは、不動産、預金、税金、ローンなどプラスマイナス問わず自分が有する財産の情報をまとめたものです。
相続財産が一覧でわかるようになっているので遺族がスムーズに手続きをおこなえるようになります。
STEP③:貴重品をまとめる
財産目録と一緒に、高額な貴重品やお金、証券などを一箇所にまとめておくことが大切です。ここでいう貴重品には、権利書や通帳、契約書なども含まれます。
一箇所にまとめることで万が一の際に迅速に対応でき、遺された人への負担軽減にも繋がります。
STEP④:遺言書を作る
つぎは遺言書を作ります。
遺言書とは死後に残る自分の財産をどのように配分するかなど、自分の意志を明確に伝える重要な文書です。遺言書作成には専門知識が必要な場合もあるため、その際は専門家に相談することをおすすめします。
自分だけで作成することも可能ではありますが、法的効力がなくなるケースもあります。自分の意志をしっかり遺すためにも、専門家立ち合いのもと公正証書遺言を作成することをおすすめします。
生前整理を上手におこなうポイント
ここでは、生前整理を上手におこなうためのポイントをいくつか紹介します。
生前整理をただやることはできると思いますが、工夫することでより効率的に進めることができます。
思い入れが少ないものから始める
まずは思い入れが少ないものから整理を始めることが重要なポイントです。
生前整理を始める際、思い入れが多いものから手をつけると思い出に浸ってしまい作業が進みづらくなることがあります。要不要を簡単に判断できるものから始めることで、スムーズに整理を進められるでしょう。
走り出しがスムーズだと、その後のやる気も出てくるはずです。
一気にやってしまおうと思わない
生前整理を一気に進めようとすると、負担が大きくなり挫折してしまうことがあります。時間をかけてゆっくりやるくらいの気持ちで取り組みましょう。
まずは計画をたてて、この日までにこの部屋の整理を終わらせるといったかたちで1つ1つ確実に進めていくことが大切です。
遺された人の目線で整理する
整理の際は自分の目線だけではなく遺された人にとって必要かどうかの判断も重要です。
自分の気に入っているものだけ残すといった判断はしないよう気を付けましょう。
生前整理は一人だけでは完結できない作業です。始める際は家族のサポートも求めるようにしてください。
元気なときにやっておく
生前整理は体力も根気も必要な作業なため元気なうちにやっておくと良いでしょう。
病気や事故は予期せず起こってしまいます。まだ先は長いからと後伸ばしにせず、早めに少しずつはじめることが重要です。
元気なうちに生前整理を始めておけば、今後の生活の負担や不安が軽減され前向きに過ごせるようになります。
生前整理の注意点
生前整理の注意点について説明します。
生前整理は慌てておこなう必要はありません。いくら計画的に進めても大切なことを見落としてしまうと本末転倒です。
決して急がずに、注意点も念頭に置いたうえで1つ1つ確実に進めていくことを心がけましょう。
デジタルデータも対象となることを忘れない
手に取れる物だけでなくデジタルデータも整理の対象となります。
写真、動画、メールなど、スマホやパソコンに入っているデータの整理も忘れずにおこないましょう。
オンラインアカウントやパスワード情報も整理しておく必要があります。遺族がアカウントにアクセスできるよう、アカウント情報を一覧化しておくと安心です。
遺族に触れられたくないアカウントは削除をするなどの対応も必要です。セキュリティ対策にも配慮し、大切な情報の安全を確保することを忘れないようにしましょう。
形見分けのことも考えておく
生前整理をおこなう際、形見分けも考慮することが重要です。
形見分けとは、故人の遺品を遺族や親族、友人たちに分け与えることを指します。遺品は故人の思い出や価値があるもののため、適切に形見分けをおこなうことが重要です。
これを怠ると遺品をめぐるトラブルが発生することがあるため、あらかじめ誰にどの品物を受け取ってほしいのかしっかりと計画を立てておくことがおすすめです。
物品の思い出や価値が次の世代へ継承するためにも大切なことです。
大事な書類は捨てないように一つずつ確認をする
ものを処分する際に、重要な書類が紛れてしまい誤って捨ててしまうことのないように注意してください。
処分するものしないものを仕分ける際には面倒くさがらずに、ひとつずつ丁寧に確認していくことが大切です。財産に関する重要な文書や契約書、保険関連の書類などを見つけた際は、他のものと紛れてしまわないように保管しましょう。
手間はかかりますが、後々問題になることを避けるために必要な作業です。
生前整理で活用したい「エンディングノート」とは?
生前整理の重要なツールとして、エンディングノートが注目されています。
どのように活用すべきなのか詳しく見ていきましょう。遺言書との違いについても説明します。
エンディングノートとは?
エンディングノートとは、自分の基本的な情報や死後反映してほしい意思や考え方を記録し家族に伝えるための文書のことです。死後の手続きをスムーズに進めてもらえるために役立ちます。
具体的には、財産やデジタルデータの一覧化に使用したり、もしもの時に連絡をしてほしい人の情報を記したり、自分の葬儀やお墓の希望などを記載します。
エンディングノートを作成することで遺族や親族が悩むことなく、故人の意思に沿ったかたちで遺産や遺品の整理ができるようになります。
遺言書との違い
エンディングノートと遺言書は両方とも将来の準備に関連していますが、異なる側面を持っています。
遺言書は法的な文書であり、自分の死後に財産の分配などを規定するものです。
一方、エンディングノートは法的な効力を持たない個人的な文書であり、葬儀や最期の意志、家族へのメッセージなどを記載します。
遺言書は専門家のアドバイスを受けて作成する必要がありますが、エンディングノートは個人が自分の意志を整理するために活用することが一般的です。
どちらも大切な情報を遺族に残す手段として、生前整理の一環として活用されることがあります。
遺言書とエンディングノートはそれぞれ目的が違うため、両方作成することがおすすめです。両方作成することで、遺族や親族が故人の意志に基づき円滑な遺産整理ができるでしょう。
生前整理を効率的に進めるコツ
生前整理は時間や労力がかかる作業であり、途中で挫折してしまうことも少なくありません。
そのような時は、家族や専門業者の協力を仰いでみることがひとつの方法です。
効率的に進めるコツを知るだけで生前整理が一気に楽になります。
家族と一緒に進める
生前整理を家族と協力して進めることは大変効果的です。一人で悩むことなく、効率的に整理が進められます。
話し合いながら作業をおこなうことで、必要なものと不要なものの判断が容易になり、大きな物の移動や処分も迅速におこなえます。
専門業者に相談をする
生前整理には専門的なアドバイスが役立ちます。生前整理や終活の専門家に相談することで、整理のプロセスや遺産の管理方法について専門知識を得ることができ、効率的に整理が進められます。
また、複雑な法的手続きや財産整理に関するアドバイスも受けられます。
家族とは異なった助け役となるでしょう。場合によっては家族より相談がしやすいこともあります。
生前整理に悩んだら「お助けうさぎ」にご相談ください
今回は、正しい生前整理の手法や終活との違い、そして効率的な進め方について解説しました。
生前整理は自身の財産や遺品の整理だけでなく、家族や親族との関係をより深めるチャンスでもあります。
どのように始めるべきかがわからない場合や進め方に悩んでいるという場合は、今回紹介した方法を参考に効率的に進めてください。
不用品回収サービスのお助けうさぎは生前整理や遺品整理にも精通しています。遺品整理士や家財評価アドバイザーが在籍しているため、生前整理に伴う不用品の処分や家財整理の専門的なサポートが可能です。
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生前贈与や相続についてはこちらも参考にしてみてください。
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