バッテリーの処分方法6選|無料回収や引き取りについて詳しく解説
不用品別の処分方法「ストーブに灯油が残ったままになってしまった」
「古い灯油は処分をしたほうがいいの?」
「安全な灯油の処分方法を知りたい!」
余ってしまって未使用のままで保管していた灯油の捨て方について、お悩みの方は意外に多いのではないでしょうか。
灯油を買ったものの使い切ることができず処分すべきか悩んでいるという方もいれば、大量に余ってしまい処分に困っている方もいることでしょう。去年の灯油を使ってもいいのかどうか気になっている方もいるのではないでしょうか。
灯油の捨て方にはいくつかの方法がありますが、適切な方法を選ぶことで環境に優しく安全に処理できます。そのまま使い続けることができるのか等、疑問な部分も出てくることでしょう。
この記事では、灯油や廃油の適切な捨て方・処分方法について詳しく解説します。処分する際の注意点や対処法なども含めご紹介するため、ぜひ参考にしてください。
この記事を読むと以下のことが分かります。
・灯油について
・灯油の適切な捨て方
・取り扱いに関する注意点や対処法
灯油について
灯油は石油の一種でケロシンという成分でできた油であり、主に暖房器具などの燃料に使用される製品です。家庭用のストーブやファンヒーターなどで広く利用されています。
近頃は暖房器具の多様化や進化により灯油を利用するという方も減少傾向にありますが、今もなお私たちの生活には欠かせないもの・製品として存在していることは確かです。
特徴と取り扱い時の注意点
灯油は、無色透明な液体状のもので特有の臭いがあります。また、引火性があるため取り扱いには注意が必要です。
灯油の引火点は40度~60度となっており、発火点は260度程度となっています。発火点が高いため自然発火する恐れはなく保管をしておくこと自体に問題はありませんが、引火点が低いため火気が近くにある場所に置いておくことは非常に危険です。
また、灯油の臭いは炭化水素と硫黄系臭気成分が主な成分です。炭化水素はいわゆる「油のにおい」であり、大量に吸い込んでしまうと炭化水素中毒を引き起こし心身に影響を与えかねません。硫黄系臭気成分はいわゆる「温泉のにおい」や「腐ってしまった卵のようなにおい」であり、人によっては気分が悪くなってしまうこともあります。
このように、灯油は一般的に流通している製品ではあるものの、取り扱いに注意しなければならない危険物であり、適切な保管や処分が必要であることが分かります。
引火点と発火点の違い
読んで字のごとく引火する温度となります。灯油の場合は引火点が40~60度となるため、非常に低いことが特徴です。つまり、火が付きやすいということになります。
しかし、引火点と発火点の違いが良く分からず危険性があまり上手く理解できないことも多いです。
発火点とは、自然に火が連続して燃え上がることと考えましょう。具体的には、灯油の発火点となる260度程度の環境下では、着火源がなくとも液体自体に炎が生じて燃焼し続ける点になります。
逆に引火点とは、火類(火もと・着火源)がなければ燃え移らない点です。つまり、火を付ければ燃え始めるということにもなるので、引火点を危険なポイントとして把握してしまって問題ないでしょう。
あくまでも液体単体で考えた場合の考え方が多いものですが、周りに火もとや燃え移るようなものがあればそれだけ炎や熱が生じてくるため、火事になる危険が高いと考えましょう。
温暖な地域や季節、それに伴う炎天下などの環境ではその時点で扱いに注意が必要となります。
灯油の保管期限
灯油には決められた保管期限はありません。適切に保管がされていればシーズンをまたいで使用することも可能です。使用を始める前から灯油の適切な保管場所を確保しておきましょう。
先述の通り、引火や発火、劣化等の懸念を踏まえて正しい方法での保管が推奨されます。
推奨される灯油の保管方法
・太陽の光や雨風にあたらない場所で保管する
・火気が近くにない涼しい場所で保管する
・JISマーク認証されている灯油専用のポリタンクを使用する
※ポリタンク自体の使用期限は5年とされています。5年を過ぎたポリタンクの使用は避けましょう。
劣化状態の見分け方は?
しかし、いくら適切に保管をしていても徐々に品質が低下していくことは免れません。長期間保管をしていた灯油が使用できるかどうかは使用前に見極めることが大切です。
灯油の劣化を見極めるポイント
・色の変化
・臭いの変化
・水の混入
使用期限が過ぎた灯油の見分け方は、まずは色や臭いで判断することができます。
通常、灯油は無色透明ですが、変質していると黄色く濁った色になります。温度変化により灯油が酸化してしまった状態です。
また、過剰な臭いがある場合も要注意です。灯油は独特の臭いを発する製品ではありますが、それとは別に酸っぱい臭いがしているという場合は灯油が劣化しているサインとなります。
色と臭いが問題ないという場合、最後に水が混入してしまっていないかどうかを確認しましょう。
雨風のあたらない場所で保管しておくことは大前提となるので雨の混入は心配ないかもしれませんが、ポリタンクが汗をかいてしまい内部に水滴が発生してしまう可能性があります。
確認方法としては、少量の灯油を透明なコップに注いで2層に分かれていないかどうか目視で見る方法がおすすめです。水と油は混ざりあうことはないので一目で水分が混ざっているかどうか確認できます。
以上のように、灯油を使用する前に劣化状態・程ん状態を見分けて使用できるかどうかを判断することが大切です。
劣化した古い灯油を使用は避けること
劣化してしまった灯油を機器に使用すると、故障の原因になってしまいます。
ストーブに入れた際にうまく着火しなかったり、消化不良が起こってしまうことがあります。火力の調整ができなくなってしまうこともあり、火を扱う関係上非常に危険です。使用を続けているとストーブ自体が動かなくなり、呼称をして買い替えなければいけなくなってしまうこともあります。
また、刺激臭がする煙が発生することもあり人体にも悪影響を及ぼしかねません。室内の空気を温める目的で使用されることが多いため、強いに良いで気分が悪くなることもあるでしょう。
これらのことから、処分するのは面倒だからと劣化した灯油を使うことは推奨されません。特に、去年購入して使い切れずに残ってしまった灯油には注意が必要です。前述でご紹介した劣化具合が少しでも見受けられた場合は速やかに処分をし、新しい灯油を使用するようにしましょう。
何ゴミに分類される?
灯油は一般的なゴミとしての取り扱いはされず「危険物」として多くの自治体では回収不可のものとして定められています。
そのため、廃油処理が可能な専門の業者に回収をしてもらうか、処理を請け負っている施設まで運ぶ必要があります。
自身で運ぶ際には適切な容器に入れ、運搬中にこぼれたり漏れたりすることがないよう細心の注意を払ってください。自分で運搬することが難しい場合は、専門業者に相談をして自宅まで回収に来てもらいましょう。
この後、専門業者に依頼する方法や処理を請け負っている施設について解説をするので、参考にしてください。
危険物とは?
灯油が指定されている「危険物」とは、火災の発生や拡大の危険性が高いものや消火に困難を要するもののことを指します。消防法という法律で対象品が定められており、身近にあるものでいえばガソリンや軽油などが該当します。
灯油は危険物の第4類引火性液体として指定されており、取り扱える量や運搬方法などが法律により規制されています。
注意点を守って取り扱えば危険性を抑えつつ利用することができますが、取り扱いを誤れば危険なものであることは認識しておく必要があります。
灯油の捨て方5選
ここからは実際に灯油を処分する方法について次の5種類の方法をご紹介します。
① 劣化する前に使い切る
② 不要な布や紙に染み込ませて捨てる
③ ガソリンスタンドに引き取ってもらう
④ ホームセンターで引き取ってもらう
⑤ 不用品回収業者に回収してもらう
灯油は正しい方法さえ選べば簡単に処分することが可能です。しかし、どの方法を選択したとしても取り扱いには十分に注意しましょう。
処分の仕方と注意点も含め詳しく解説をしますので参考にしてください。
① 劣化する前に使い切る
単純なことではありますが、灯油が余ってしまわないように使い切ってしまえば処分をする手間が省けます。廃油として無駄にしてしまうこともありません。
灯油は劣化が極端に進むと再利用が不可能な状態となってしまうため、出来るかぎり早めに使い切ってしまうことが望ましいです。
冬の時期が終わってしまっても春先の朝晩は冷え込むこともあるため、ちょっとした防寒対策として使用して使い切るのもよいでしょう。空気を乾燥させる特質もあるので、洗濯物を室内干しする際の乾燥機として使用をすることもできます。
ほんの少しだけ残ってしまっているという場合は、空焚きをして灯油を燃やしきるという方法もあります。灯油の量が多いと何時間も空焚きをし続けなければいけないので、ごく少量の灯油が残った時にのみおこなうことをおすすめします。
注意点として、必ず通気性の良い場所で十分な換気をしながらおこなうようにしましょう。複数個所の窓を開けたり、換気扇を強めにまわしておくことが大切です。空焚きは独特な臭いがして体調不良になってしまう可能性があるだけでなく、一酸化炭素中毒になってしまう危険性もあります。
使い切れないほどの量が残っているという場合や、空焚きに不安を感じるという場合は無理をせず他の処分方法を検討してみてください。
② 不要な布や紙に染み込ませて捨てる
灯油の残量がごくわずかな量あれば、不要な布や新聞紙、キッチンペーパーなど吸水性の良い紙に染み込ませて可燃ゴミとして捨てることができる場合があります。可燃ゴミとして捨てられるのであれば一般ゴミとなり処分費用も無料で済みます。
ただし、あくまでも可燃ゴミとして捨てられる場合に限った話ですので、お住いの自治体のルールを十分に確認しましょう。
しかし、染み込ませてすぐに捨てるのではなく、十分に乾燥をさせてから捨てるようにしましょう。染み込ませたり乾燥をさせる時は通気性の良い場所でおこなってください。
また、引火性のあるものなので火気が近くにある場所では絶対におこなわないでください。作業中に子どもやペットが触れてしまわないよう注意する必要もあります。
この方法は「ほんの少しの灯油を捨てたいという時」に適した方法であり、大量の灯油を処分する際には適していません。注意点も多く作業は自己責任となってしまうため、不安がある場合は別の方法で処分を検討しましょう。
液体系の不要物を新聞紙や布などに染み込ませて処分する方法は割と思いつきやすいものですが、引火性の高いものに吸わせる性質上、処分方法として推奨・案内されないケースが多そうです。もし、紙などに吸わせた場合も、適切な環境下で1日以上安置してしっかりと乾燥させるなどの対応が必要かもしれません。
③ ガソリンスタンドに引き取ってもらう
ガソリンスタンドでは、使いきれなかった灯油の引き取りをおこなっていることがあります。多くの場合は廃油処理を受け付けている場合が多いです。
ガソリンスタンドまで自身で灯油を運ばなければいけませんが、灯油などの燃料を専門に扱う店舗であるため、持ち込んだ後は安全に処理をしてくれます。お近くにエネオスや出光、コスモ石油といったガソリンスタンドがあれば店舗スタッフに確認をしてみましょう。
ただし、すべてのガソリンスタンドで引き取りが行われているわけではありません。店舗により引き取りの有無や引き取り料金が異なります。無料で引き取ってくれる場合もあれば、新たに灯油の購入が条件という場合もあるかもしれませんので、予め確認をしておきましょう。
セルフスタンドでは引き取りに人員を割くことができず引き取りをおこなっていない可能性が高いため、有人のガソリンスタンドに問い合わせてみることをおすすめします。
また、持ち運ぶ際は灯油をこぼしてしまわないよう注意しましょう。ポリタンクが倒れて大量にこぼれてしまった、蓋がしっかりと閉まっていなくて漏れ出してしまうということは珍しくありません。安全に灯油を処分するためにも、ガソリンスタンドに持っていく前の段階から注意を払って扱うことが大切です。
④ ホームセンターで引き取ってもらう
ホームセンターなどの灯油販売店で灯油を購入したという場合、購入した店舗で無料で引き取ってもらえる可能性があります。
全店舗引き取り可能というわけではないので、まずは購入店舗側に引き取り可能かどうか問い合わせをしてみましょう。購入した店舗でのみ引き取りが可能である場合が多いので、近場のホームセンターであればどこでも良いというわけではないことには注意してください。
店舗 | 引き取り・回収可否 |
コメリ | 引き取り不可 |
カインズホーム | 引き取り不可 |
スーパーバリュー | 引き取り不可 |
ビバホーム | 回収可能 ※同店舗で灯油を購入した方が対象 |
上記は一例ですが、ほとんどの場合、ホームセンターでの引き取りや無料回収は行っていないことが現状です。まずは、購入した店舗へ確認してみることをおすすめいたします。
また、こちらの場合で処分が可能な場合には自分自身でホームセンターまで灯油を運ばなければいけないので、運搬時も注意する必要があります。
ホームセンターによっては、ストーブやファンヒーターは引き取りは可能だけれど、灯油に関してはすべて抜きとり別の方法で処分してくださいと断られてしまう可能性があります。
引き取り可能かどうか、引き取りに条件はあるのか、費用は発生するのかどうかは事前に確認をしておくと安心です。
灯油は、特別管理産業廃棄物として処分するよう廃棄物処理法で決められており、保管をしておく場所や、運搬する方法、回収をする方法などに一定の基準が定められています。この基準をもとに各店舗が回収実施の有無を決めているため、販売は基準を満たしているため行っているが、回収はしていないという場合もあります。
したがって、ホームセンターで灯油を購入する場合には、購入時点で「回収も行っているのかどうか」について確認しておくと安心です。
⑤ 不用品回収業者に回収してもらう
最後は不用品回収業者に灯油の処分を依頼する方法です。
不用品回収業者はその名の通り家庭で出た不要なものを回収する専門の業者であり、自治体では回収できない危険物指定されている製品であっても回収に応じてくれる場合があります。法律で定められている基準を満たしている業者のみ依頼ができることとなりますが、灯油の捨て方の一つとして覚えておいて損はありません。
灯油が大量に残っている場合や、灯油が入っているポリタンクごと処分したいという場合には特におすすめの捨て方です。灯油以外にも捨てたいものがあれば一括で回収してもらえます。
運搬など回収に関わる作業はすべて業者スタッフが対応してくれるので、灯油が重くて運べないという心配や、運搬時に灯油をこぼさないようにするといった心配は不要です。
また、回収日時に融通を利かせてくれるというメリットもあります。基本的には依頼側の都合にあわせて回収に来てくれるため、依頼当日に来てもらうことも可能ですし、先の日付を予約しておくことも可能です。引っ越しなどで急に灯油を処分しなければいけなくなったという時などに活用できる方法となっています。
回収作業は有料となるので、不用品回収業者への依頼を検討したいという場合はまず回収にかかる費用を見積もってもらいましょう。業者によって費用・料金に差が出ることが多いため、複数の業者に見積もりを依頼して金額を比較してみることをおすすめします。
こちらの処分方法に関しては、自分の時間や労力をかけず手軽で安全に灯油を処分できる方法として知っておいて損はないでしょう。
灯油の残量別で見る適切な捨て方
灯油が少しだけ残ってしまった、大量に残ってしまったなど、使い切れずに残ってしまう灯油の量は人それぞれ異なります。
前述で灯油の処分方法を5種類ご紹介しましたが、灯油の残量に対してどの処分方法が適しているのか改めて確認をしてみましょう。
少量の灯油を処分したい場合
・ 劣化する前に使い切る
・ 不要な布や紙に染み込ませて捨てる
大量に残った灯油を処分したい場合
・ ガソリンスタンドに引き取ってもらう
・ ホームセンターで引き取ってもらう
・ 不用品回収業者に回収してもらう
どの処分方法についても灯油を適切に処分できることに変わりはありませんが、大量に残った灯油を使いきったり、紙に染み込ませるというのは時間も労力も掛かってしまうでしょう。逆に、少しだけ残った灯油を業者に引き取りしてもらう場合もタイムパフォーマンスに見合わないことがほとんどです。
灯油がどれくらい残っているかによって処分方法を変えて、出来るかぎり手間を掛けずに処分することをおすすめします。
灯油を処分する際の禁止事項
灯油を捨てる際に、やってはいけない禁止・注意事項があります。
下記については絶対におこなわないようにしてください。
灯油を捨てる際におこなってはいけないこと
・下水や河川に流さない
・土に埋めない
・自分で燃やさない
・凝固剤で固めない
それぞれ詳しく見てみましょう。
下水や河川に流さない
灯油は適切な処理をしないまま捨ててしまうと環境に悪影響を与えるため、絶対に下水や河川に流してはいけません。下水や河川に流された灯油は、水質汚染や生態系へ影響を及ぼす危険性があります。
「水質汚濁防止法」という法律によって油を含む有害物質を水域に漏らすことは禁じられており、違反すると罰則が科されることがあります。各自治体でも灯油の河川流出といった水質事故を防ぐために独自に注意喚起をしているほどです。
灯油を処分する際に適切な方法で処理をすることはもちろんのことですが、ストーブに灯油を給油する際に手元が滑って灯油をこぼしてしまったという場合も気を付ける必要があります。
どんな状況であっても灯油が下水や河川にこぼれてしまえば汚染の原因となってしまうので、灯油が危険物であり取り扱いに注意すべき製品であることは肝に銘じておきましょう。
土に埋めない
灯油を土に埋めて処分することも絶対に避けるべきです。土に埋めた灯油は土壌汚染を引き起こし、周囲の植物や野菜などに大損害を与えてしまう危険性があります。
野菜などを埋めていない場所や「自分の土地」であれば大丈夫だろうと思ってしまいがちですが、土に染み込んだ灯油が地下水や河川へ影響する可能性は十分にあり、前述で取り上げた法律に違反してしまうこととなります。
ほんのごく少量であっても、自分だけでなく周りの人や環境にまで多大なる悪影響を及ぼすこととなります。
自分で燃やさない
灯油を暖房機器等に使用せず自分で燃焼させることは絶対にやめましょう。非常に危険な行為でもあります。
火災のリスク、健康被害のリスク、環境被害のリスクなど、さまざまな危険性があります。灯油は引火性に優れており一度燃えだしてしまうとなかなか消し止めることはできません。
火が家屋に燃え移り、近隣を巻き込んだ大火災になってしまっては手遅れです。肌に火があたり火傷だけでは済まない危険性もあります。植物などに燃え移り山火事に発展してしまうこともあるでしょう。
本来の目的以外に燃料・着火剤として使用することも非常に危険であり、過去に事故なども起きています。被害がおこってからでは遅いので、このような危険性がある行為は絶対に避けるべきです。
凝固剤で固めない
凝固剤で灯油を固めることも適切な処理方法とは言えません。
凝固剤は油を温めて粉末を溶かすことで固めるという特質があります。よく食用油を固めて捨てるために使用されることがありますが、食用油は引火する際の温度(引火点)が300度と非常に高く、凝固剤を使用できる程度に温めるだけであれば引火する恐れはありません。
しかし、灯油の引火点は40度程度と非常に低く、凝固剤を溶かせる温度まで温めている際に引火してしまう危険性が高いです。
同じ油といえど食用油と灯油はまったくの別物です。灯油を凝固剤で固めようとして火災が発生してしまう危険性は十分にあるので絶対におこなわないでください。
固める方法は何となく想像してしまいがちな手段の1つですが、灯油の性質上、一般的な凝固での方法は適した対応ではないのです。
手についてしまった場合の対処方法
灯油が手についてしまった場合は、速やかにハンドソープなどを利用して洗い落としましょう。
洗い落とすだけであれば簡単ですが、問題は灯油の臭いです。
汚れはすぐに落とせても、臭いが手にしみついてしまう場合があります。この臭いはハンドソープでは簡単に落とせないという難点があります。何度も手を洗ってしまっては皮膚が傷んでしまうので、次のいずれかの方法で臭いを落とすようにしましょう。
手についた灯油の臭いを落とす方法
・サラダ油を手にたらしてからハンドソープで洗う
・マーガリンを手につけてからハンドソープで洗う
・食器洗い用の洗剤で洗う
・消毒用のエタノールを手にもみ込む
上記ような方法を試してみましょう。
サラダ油やマーガリンは油汚れを浮かせるという特徴があるので、手について臭いを発している微量な油もすべて浮かせてくれます。その後にハンドソープを使用して洗い流すことで臭いを取り除くことができるのです。
食器洗い用の洗剤は、食器についた油汚れを落とすことに特化しているものなので手についた灯油にも効果があります。しかし、洗剤に含まれる成分によって手が荒れてしまう可能性がありますので肌が弱い方は注意をしましょう。
また、エタノールは除菌効果があることで有名ですが、消臭効果も期待できることをご存じでしょうか。消臭効果があるので掃除などにも用いられるほどです。灯油の臭いがついた手に揉み込み、臭いを落としましょう。
ただし、どちらの方法も肌が弱い人が使用すると肌荒が起こる可能性があります。また、エタノール特有のアルコール臭が苦手だという方もいるかと思うので、使用には注意が必要です。
自転車のチェーン汚れの際と同様に、油汚れを落とす場合には、食器用洗剤等が有効です。食器用洗剤の場合、人の手に触れることが前提のものでもあり、手荒れにも幾分か優しいものでもあるため、おすすめです。
こぼしてしまった場合の対処方法
灯油を床などにこぼしてしまった場合は、速やかに清掃することが重要です。灯油は火災リスクやがあるため、すぐに拭き取り、換気をおこないましょう。
拭き取る際は、吸収性の良い布やペーパータオルを使い灯油を拭き取ってください。拭き取った後は中性洗剤や除菌用アルコールスプレーなどを使用して臭いを取り除きます。
また、換気によって灯油の揮発性成分を室外に逃がすことで、室内の空気を清潔に保つことが大切です。換気は、窓やドアを2か所以上開けて風通しをよくした状態でおこないましょう。
灯油を拭き取った布やペーパータオルは十分に乾燥させ、自治体の可燃ゴミ回収日に捨てましょう。回収日まで日が空くという時は、火気の近くにはおかず、涼しい場所で保管しておく必要があります。
これらの対処方法は、あくまでもこぼれてしまった際の応急処置として活用するだけに留めましょう。理由としては、布や紙などに染み込ませて処分をする方法自体が、自治体によって推奨されておらず回収してもらえない場合があるためです。引火性の高いもの吸わせた灯油の扱いが難しいことが理由と考えられます。
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今回は、灯油の捨て方・処分方法についてご紹介しました。
灯油は市販されているものであり、誰でも簡単に購入することができます。しかし、製品自体は非常に危険なものであり、取り扱いを誤ってしまえば人体や環境に悪影響を与えかねません。
それゆえに、もしもの時のために適切な処分方法を知っておくことは大切です。灯油が残らないよう使いきれればそれで良しですが、余ってしまって使用する機会もなくシーズンをまたいでしまうという時は可能なかぎり早めの処分を検討したほうがよいでしょう。
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