バッテリーの処分方法6選|無料回収や引き取りについて詳しく解説
不用品別の処分方法「バッテリーの安全な処分方法を知りたい」
「自治体では回収してもらえなくて困っている」
「手軽にバッテリーを捨てることはできる?」
バッテリーは私たちの生活を支える電力供給用の機器の一つであり、なくてはならないアイテムです。
特に、昔から車やバイクといった乗り物に使用されていたり、現在ではアウトドア等を快適に楽しむポータブル電源としても活用されています。
しかし、これら充電機器は便利ではあるものの、処分する際には適切な方法で処分をしなければ危険が及ぶものでもあるのです。今回は、それらバッテリーの適切な処分方法について解説します。
当記事では、車やバイクに使用されている「鉛酸バッテリー」に焦点を当てご紹介します。バッテリーの処分にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
この記事を読むと以下のことが分かります。
・バッテリーについて
・適切な処分方法について
・危険性と安全な取り扱い方法
バッテリーについて
バッテリーは大きな括りでいえば「電池」であり、イオンの充電と放電を利用した機器です。
しかし、いわゆる乾電池とはサイズも用途も異なります。まずは、そんなバッテリーについての基礎知識を確認してみましょう。
種類と用途
バッテリーはさまざまな種類があり、それぞれ異なる用途や特性を持っています。
今回ご紹介する鉛酸バッテリー含め、一般的なバッテリーの種類とその用途を見てみましょう。
鉛酸バッテリー (Lead-Acid Battery)
自動車のバッテリーやUPS(無停電電源装置)などで広く使用されています。鉛と硫酸の組み合わせで動作し、大電流を供給する能力があります。
比較的低コストで利用できますが、メンテナンスが必要であり、重いので持ち運びに注意が必要です。
リチウムイオンバッテリー (Lithium-Ion Battery)
スマートフォン、ラップトップ、電動自動車、電子機器などで使用されています。
高エネルギー密度と軽量性を持ち、急速な充電と放電が可能です。長い寿命と低自己放電率が特徴ですが、使用時には安全面に注意が必要です。
ニッケルカドミウムバッテリー (Nickel-Cadmium Battery)
以前は一般的でしたが、リチウムイオンバッテリーの普及により活躍する機会が少なくなってきました。
高い耐久性と広い動作温度範囲を持ち、放電時の電圧が比較的安定しているといった特徴があります。しかし、カドミウムの有害性と比較的低いエネルギー密度から、環境への影響が懸念されています。
ニッケル水素バッテリー (Nickel-Metal Hydride Battery)
ハイブリッド自動車や一部の携帯電話などで使用されています。
ニッケルカドミウムバッテリーに比べて環境への影響が少なくエネルギー密度が高くなっていますが、リチウムイオンバッテリーに比べると寿命やエネルギー密度はやや劣ります。
アルカリ乾電池 (Alkaline Battery)
家庭用電化製品や携帯電子機器などに広く使用されています。誰でも1度は手に取ったことがあるでしょう。
スーパーやコンビニなどで簡単に入手可能であり、価格も安いです。一回使い切りのタイプが一般的となっています。
寿命はあるの?
一般的に鉛酸バッテリーの寿命は適切な管理と使用条件下で、おおよそ3~5年程度とされています。
ただし、バッテリーは使用すればするほど寿命が短くなります。車を例としてあげると、以下のような症状が出始めたらバッテリーの寿命が疑われます。
・エンジンのかかりが悪くなってきた
・エンジン音に違和感を感じる
・窓の自動開閉のスピードが遅くなった
・停車している時のヘッドライトが暗く感じる
少しでも異変を感じたらバッテリーの劣化や寿命を疑いましょう。
また、バッテリーを外部で保管しているという場合は、保管方法に気を付けましょう。特に温度には注意してください。高温環境下で保管してしまうとバッテリー内部の化学反応を促進し寿命を縮める原因となってしまいます。
また、寿命とは関係なく破損をしてしまうと使えなくなってしまうので注意しましょう。破損と液漏れはバッテリーにとって致命的です。人体に悪影響を及ぼす危険性もあるので保管については徹底してください。
大きさや重さ
主に車に使用されているバッテリーは、大きく分けると3種類ほどに分かれます。
軽自動車やコンパクトカー、一般的な乗用車用のものは、縦127mm×横200mm程度のサイズです。重さは約10~13kgとなっています。大きな車やトラック用のものは、縦170mm×横200mm程度のサイズです。重さは約20kgとなります。
バッテリーの大きさだけを考えるとそこまで大きなものではなく、簡単に持ち上げることができそうな見た目をしています。しかし、実際にはどれも10kg以上の重さがあります。
サイズに対しての重さにギャップがあるせいか、同サイズの岩を持ち上げるくらい凝縮された重さがあります。また、持ち運び難さも重さを感じさせる理由の一つでしょう。
バッテリー切れで交換してもらった際に、業者が使用済みのバッテリーを持って帰り忘れるようなことは良くあることです。大概、重いせいで持って行くのを後回しにされて忘れられてしまうのでしょう。
何ゴミ?自治体での取り扱いについて
結論からいうと、バッテリーはゴミとして捨てることができません。
バッテリーは「適正処理困難物」として指定されており、自治体では回収をしない品目として定められています。
バッテリーの液には人体や環境に悪影響を及ぼす有害物質や化学物質が含まれているため、適切な処理方法でリサイクルをする必要があります。
故に、他のゴミと一緒に処理することができないというのが大きな理由です。
バッテリーを捨てたいからとゴミ集積所に勝手に出すことは絶対にやめましょう。最悪の場合、不法投棄とみなされ罰則を科せられることもあります。
適正処理困難物とは?
適正処理困難物とは、通常のゴミ収集や廃棄物処理方法では適切に処理・処分が難しい品目のことを指します。
品目自体に有害成分が大量に入っているか、再利用やリサイクルが難しい廃棄物であるか、運搬が非常に困難であることなどが指定される条件となっています。
これらの品目は専門的な処理や設備を必要とするため、自治体では回収できないのです。
以下は一般的な適正処理困難物の例です。
・バッテリー
・消火器
・耐火金庫
・ピアノ
・土
・石
・タイヤ
地域によっては適正処理困難物に指定されている品目が異なる場合があります。一度お住いの自治体の適正処理困難物の指定品目について確認しておくことをおすすめします。
バッテリーの処分方法6選
① カー用品店へ持ち込む
カー用品店ではバッテリーの引き取りを無料で行っています。
店舗により引き取り可否が異なりますので、事前に問い合わせしておくと安心です。ただ、大手チェーン店であれば大抵の場合は引き取りに応じてくれます。
引き取りに際し、利用や購入の有無が条件となる場合もありますので確認をしておましょう。
下記は引き取り可能な店舗の一例です。
店舗名 | \ |
オートバックス | イエローハット |
タイヤ館 | ジェームス |
基本的に店舗に直接持ち込んで引き取ってもらうこととなるため、持ち運ぶ際は衝撃でバッテリーが破損してしまうことがないよう注意しましょう。
また、店舗への持ち込みなので営業時間は事前に調べておく必要があります。基本的には土日も営業をしているので、慌てず時間に余裕を持って持ち込みましょう。
持ち込み予約が必要な場合もあるので、持ち込む前に電話などで問い合わせをしておくと安心です。
② ガソリンスタンドへ持ち込む
ガソリンスタンドでも引き取りをおこなってくれる場合があります。費用に関しては無料の場合もあれば数百円程度かかることもあります。
こちらの方法もご自身がガソリンスタンドへ赴きバッテリーを渡すこととなります。持ち運びには十分注意をしましょう。
ほとんどの場合は有人のスタンドでの引き取りとなります。セルフスタンドの場合は対応できるスタッフが常駐している可能性が低いため、引き取ってもらえないことが多いでしょう。
有人スタンドであっても持ち込みを断られることはありますが、整備工場が併設されているスタンドであれば応じてくれる可能性が高いです。
上記のように、ガソリンスタンドによって費用や持ち込み可否が異なるので、予め持ち込む前に問い合わせをしておくと安心です。
近場のガソリンスタンドに持ち込めば良いというわけではありませんので、事前に問い合わせをして持ち込み可能な場所なのかどうか調べておきましょう。
③ ホームセンターへ持ち込む
ホームセンターでも持ち込み可能とされている場合があります。こちらの場合、無料での引き取りにはなりますが、条件として新しいバッテリーの購入が必要となります。
新しいバッテリーを1個購入すると古いバッテリーを1個引き取ってくれるかたちとなるので、買い替えを考えているという方は検討してみてはいかがでしょうか。
下記は引き取りをおこなっているホームセンターの一例です。
店舗名 | \ |
カインズ | コーナン |
ロイヤルホームセンター | 島忠ホームズ |
かんぶん |
また、カー用品店やガソリンスタンドと同様にご自身で店舗側に持っていく必要があります。持ち運びには注意してください。
しかし、多くのホームセンターの場合、引き取り対象となる古いバッテリーが「過去に店舗で購入されたもの」という条件を設けている場合がほとんどです。
そのため、購入したことを証明するためのレシート、納品書、明細書のいずれかの提示が必要となりますが、一般的にはバッテリー自体を単品で購入する機会はほとんどないと考えられるため、あまり現実的な処分方法にはならないでしょう。
④ 交換の際に引き取ってもらう
車やバイクに使用しているバッテリーは定期的に交換をしなければならない部品です。2~3年に1回は自ずと交換をする機会がくるでしょう。
自分で交換することももちろん可能ですが、自動車用品店やガソリンスタンドで交換してもらうことで新しいバッテリーを取り付けてもらうのと同時に古いバッテリーを引き取ってもらえます。
車検でも交換をしてくれるので希望があれば依頼をしておきましょう。交換時期が迫っているという時は整備に合わせて交換をお任せしてしまうと一石二鳥で手間が掛かりません。
ただし、依頼には費用が掛かります。
新しいバッテリーの価格の目安が約3,000~50,000円程度、交換作業費の目安が500~1,000円程度です。交換作業費に関しては会員登録やクーポン利用で無料になることもあります。
新しいバッテリーを購入することになるのでおのずと費用が掛かりますが、自分で交換するよりも安全であり手軽なので検討してみてはいかがでしょうか。
交換作業時間は10分程度です。バッテリーの交換が目的なのであればプロにお任せして手間と時間をかけずにバッテリーを処分してしまいましょう。
⑤ 買取専門店に買い取ってもらう
使用済みバッテリーは専門の業者に依頼をすることで買い取ってもらうことが可能です。これは意外ですよね。
バッテリーに使用されている鉛は資源として再活用することが可能な素材ので廃バッテリーであっても買い取ってもらえます。
買取業者として代表的なのは、自動車部品買取専門店、金属スクラップ買取専門店、リサイクル業者です。数としては少なくありませんので、インターネットで検索してお近くの店舗を探してみてください。
お店が近くにないという場合でも出張買取に応じてくれることもあります。店舗スタッフが自宅まで引き取りにきてくれるので便利ですが、回収できるバッテリーが10個以上ないと出張できないなど条件がある場合があるので事前に確認をしておきましょう。
ただし、買い取り価格は高値というわけではありません。1kgに対して20円~90円程度となります。新品のバッテリーであればもう少し高く買い取ってもらえる可能性はあります。
買い取ってもらってお金をもらうという目的ではなく、無料でリサイクルしてもらえるという心持ちで依頼をした方が良いかもしれません。
使用済みバッテリーは、基本的にリサイクルされるものであるため買い取りの対象になるイメージがあまり湧きませんが、使用されている金属類にはある程度の価値があることを覚えておきましょう。
⑥ 不用品回収業者に依頼する
処分に手間と時間をかけたくないという場合や、バッテリー以外にも処分したいものがあるという場合は不用品回収業者に依頼をして回収をしてもらいましょう。
不用品回収業者は基本的になんでも回収をしてくれます。適正処理困難物でも問題ありません。あらゆる不用品の処理方法について熟知しているので安全に適切に処理をしてくれます。
また、回収日時に自由が利くところも嬉しいポイントです。
平日・土日・祝日関係なく回収を行ってくれます。早ければ申し込み当日に回収してくれることもあります。日中は忙しいという場合は早朝や夜間対応してくれる業者もありますので、依頼をする際はいつ回収して欲しいか予め決めておきましょう。
ただし、手軽に処分できる分ある程度の費用は掛かりますので考慮しておきましょう。
回収するものが多ければ多いほど料金がお得になるという料金システムである場合が多いので、バッテリー1つだけの回収依頼では割高になってしまう可能性があります。
他にも回収して欲しい不用品がないか確認しておくことをおすすめします。断捨離の良い機会だと捉えて不要なものを一括で回収してもらいましょう。
バッテリーの危険性を知っておく
バッテリーは取り扱いに注意しなければいけない製品だということを理解しておくことは重要です。
バッテリーの内部には人体に有害な物質が含まれており、適切な方法で取り扱わないと非常に危険です。
以下、危険性と適切な取り扱い方法について解説致します。
液漏れの危険性
カーバッテリーは鉛酸バッテリーと呼ばれるタイプが一般的で、硫酸などの腐食性の液体を含んでいます。
バッテリーが破損すると液体が漏れ出してしまい、皮膚に付着すると火傷したような状態になってしまいます。口や目に入ってしまうと痛みの強い炎症が起き、最悪の場合失明する危険性もあります。
爆発の危険性
バッテリー使用時または充電時に内部の液の量が徐々に減っていきます。これは液中のガスが分解されたことにより起こるものです。
液が減ると内部の金属部分の劣化が進んでしまい、その劣化した部分から火花が発生してしまうことがあります。この火花がガスに引火してしまうと爆発を引き起こしてしまいます。
火災の危険性
バッテリー内部の正極と負極が接触することでショートが発生し、大きな電流が流れる可能性があります。これにより短時間で高温が発生し、周囲の物質が発火して火災の原因となります。
車両火災の原因の約7割はショートによる火災とされており、決して他人事ではない身近な危険となっているのです。
破損による危険性
バッテリーは強い衝撃を与えると破損してしまう恐れがあります。破損をすると液漏れすることはもちろん、破片が周囲に飛び散り怪我をしてしまう危険性もあるのです。
そもそも破損をさせないよう適切に取り扱うことが重要視されます。
適切な取り扱い方法について
バッテリーの漏れや破損を防ぐためには、適切な取り扱いと保護が必要です。
手袋を着用する
バッテリーの取り外しをおこなう際や持ち運びをおこなう際はゴム手袋を必ず着用し、皮膚に直接触れることがないようにしましょう。
液漏れや感電の危険性があるので軍手などの通気性のあるものは不向きです。
端子をカバーする
バッテリーの端子部分を絶縁テープやプラスチックカバーで覆うことで、端子同士が接触しないようにしておきましょう。これにより、ショートや漏れを防ぐことができます。
マイナスだけ覆っておけばよいのでは?と考える方もいるかもしれませんが、取り外し作業の際に工具にあたってしまいショートするということもありますのでプラスもマイナスも両方カバーしておく必要があります。
置き場所に配慮する
バッテリーを保管する際は、安定した場所に置き倒れないよう配慮することが大切です。転倒した衝撃で破損し液漏れをしてしまう危険性があります。
また、バッテリーを処分する際に持ち運びをする時も気を付けましょう。車やバイクなど乗り物を利用する際は振動によりバッテリーが転倒・破損してしまう恐れがあります。
使用前に安全性を確認する
バッテリーを使用するまえに破損箇所や液漏れが発生していないか、今一度確認をしておきましょう。新品のバッテリーであっても100%安全とは言い切れないため確認は必要です。
その他でよくあるパターンとしては、バッテリーを取り外した際に持ち上げて一時的に持ち運んで置く際に、衝撃が加わってしまう場合です。バッテリーは、分かっていても相当な重さがあります。そのため、「重いっ!」となって急に地面に置いたりする場合が良くあります。
放置や自己廃棄は厳禁
バッテリーの処分が面倒だからと人目のつかない場所に放置したり投棄することは絶対にやめましょう。
自分の敷地以外の場所に置いたり捨てたりすることは不法投棄とみなされます。不法投棄は法律違反であり、罰則が科せられる行為です。
また、バッテリーは適正処理困難物であるため適切な処理をおこなわなければ環境へ悪影響を及ぼしてしまいます。漏れた液が土壌や水質を汚染し、生態系に多大なる影響を与えてしまうでしょう。
人体にも有害な物質となるため重大な健康被害に繋がりかねません。
バッテリーの処分は責任をもって行う必要があること、違法に繋がる行為は自分だけではなく人や環境など、あらゆるものに悪影響を与える恐れがあることを理解しておきましょう。
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今回は、バッテリーの適切な処分方法についてご紹介しました。
バッテリーは適正処理困難物に指定されている製品であり、取り扱いや処分方法を誤ってしまうと非常に危険なものであるということをご理解いただけたと思います。
危険なものであるがゆえに、処分方法もしっかりと確立されています。使っていないバッテリーや使用済みのバッテリーは放置せずに、今回ご紹介した方法を参考にして処分を検討してください。
バッテリーの処分に手間や時間をかけたくないという方がいましたら、不用品回収業者への依頼がおすすめです。
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