灯油の捨て方5選|無料回収や引き取りについて詳しく解説
不用品別の処分方法不用品回収業者を探しているものの、悪徳業者へ依頼してしまわないか不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
不用品回収業者の中には残念ながら悪質な対応をする業者が存在し、実際に被害にあっている方がいます。
被害に遭わないようにするためには、危険な不用品回収業者の見分け方を把握し、あらかじめ対策しておくことが大切です。
そこで本記事では、「危険な不用品回収業者の見分け方と対策」について詳しく解説します。
この記事を読むと、以下のことがわかります。
・危険な不用品回収業者の特徴
・危険な不用品回収業者とのトラブル事例
・被害に遭った際の対応方法
悪徳業者による被害が増え続けている?
危険な不用品回収業者によるトラブルは増加傾向にあります。
国民生活センターの調査結果によると、不用品回収サービスに関する相談件数が2020年に1,788件だったのに対して2021年には2,231件となり、約1.24倍に増加しました。
参照:不用品回収サービスのトラブルについて|独立行政法人国民生活センターより
悪徳業者に対する注意喚起は、環境省と国民生活センターが大体的におこなっています。各市区町村のホームページで案内が掲示されていることも珍しくありません。
それだけ被害が起こっていることから、消費者側が意識をして気を付けなければいけない状況となっているのです。
悪徳業者とのトラブルを未然に防ぐためにも、危険な不用品業者の見分け方を知っておくことが大切です。
危険な不用品回収業者の特徴とは?
不用品回収業者を探すにあたって、注意すべきポイントはいくつかあります。
これらを理解しておくことが悪徳業者を避ける大きなポイントとなるため、以下で解説する危険な不用品回収業者の特徴を覚えておくと良いでしょう。
無料回収をうたう業者に注意
危険な不用品回収業者に多く見受けられるのが、「無料回収」と宣伝しておきながら、あとから高額請求をしてくる手口を使う業者です。
特に、チラシで全品無料回収しますと宣伝していたり、突然家に来て無料回収を押し付けてくる業者には注意してください。
不用品回収業者はボランティアでサービスを提供しているわけではありません。企業として利益を得ることを目的に営業をしています。不用品回収業者には不用品の処分や処理コストがかかるため、そのコストを補うためにも、全品無料回収はおこなわれないことが一般的です。
中には、不用品回収を無料でおこなっている業者もありますが、以下の条件を満たした場合に限られます。
- 買取サービスを利用して実質無料で回収してもらえる場合
- 回収品にリユース可能品が多く、他の品物を無料回収しても利益がでる場合
無料回収サービスがすべて悪質というわけではありませんが、無料回収を引き金にトラブルに発展したケースが多いことは覚えておきましょう。
固定電話がない業者に警戒
ホームページやチラシに掲載されている電話番号が、固定電話やフリーダイヤルではなく、携帯電話だった場合は要注意です。
携帯電話は簡単に解約や着信拒否ができるため、悪質な対応をしたあとに連絡をとれなくするといった手口を使う場合があります。
実際に、多額の不当請求をされて支払ったあとに詐欺だと気づき、業者に連絡をしようとしたが電話が繋がらなくなっていたというケースが起こっています。
もし掲載されている電話番号に不安がある場合は、電話番号をインターネットで検索してみるのも良いでしょう。
不用品回収業者の会社情報が出てくる場合は、公式の電話番号だと分かります。公式情報が出てこなかったり、悪評が目立つ場合は注意をしてください。
口コミが極端に少ない業者は避ける
Googleマップやポータルサイトなどで、不用品回収業者の口コミが見つからなかったり、極端に少ない場合、または悪い評判ばかりの業者には依頼しない方が安全です。
口コミが少ない業者は利用者も限られているものと考えられており、危険な業者と判断されている可能性があるため注意すべきでしょう。
ただし、開業したばかりの業者の場合は口コミが少ない可能性も考えられるため、もし依頼を検討する際は業者のホームページを確認するなどして入念にリサーチすることをおすすめします。
口コミが多い場合、多くの利用者から依頼される実績ある業者だといえます。サービスの質はある程度保証されるでしょう。
しかしながら、口コミ件数が多いからと言って、全てが良い意見だとは限りません。悪評がないかを確認し、良い口コミと悪い口コミを比較して総合的に評価するようにしましょう。
危険な不用品回収業者とのトラブル事例
悪徳業者に依頼した結果、実際にトラブルに発展した事例は数多くあります。
自身が被害に遭わないためにも、トラブル事例を把握しておき、悪徳業者の危険性を理解しておくことが大切です。
高額請求をされた事例
実際に、危険な不用品回収業者に依頼をしたことで高額請求の被害に遭ったケースは少なくありません。
ここでは以下の3つのケースをご紹介します。
- 東京都大田区のトラブル事例
- 神奈川県川崎市のトラブル事例
- 千葉県流山市のトラブル事例
東京都大田区の場合
ポストに入っていた不用品回収業者のチラシに「ワンルームから1Kの部屋で2万円〜」と記載があったため依頼をしたところ、実際に請求された金額は20万円。「想定した金額より高い」と伝えると1万円値引きされ、19万円で契約して支払ってしまった。
参照:大田区|高額な不用品回収業者に注意
神奈川県川崎市の場合
・無料といわれて回収を依頼するとトラックに積んだあとに高額請求された。
・不用品自体は無料で回収できるが、別途処理費や輸送費として高額な料金を請求された。
参照:川崎市|粗大ごみ回収業者・不用品回収業者を利用していませんか!?~料金トラブルや不適正な処理を防ぐために~
千葉県流山市の場合
「無料で回収する」とトラックで宣伝していた業者に回収を依頼すると、後から有料と言われた。「全て無料というわけではない」と威圧的に言われたため支払ってしまった。
参照:流山市|悪質な不用品等の回収業者にご注意ください
不法投棄によるトラブル
悪徳な不用品回収業者による不法投棄も代表的なトラブル事例です。
不用品回収後に適切な処理をせず、空き地や山などに無断で捨てるといった行為が報告されています。
不法投棄は犯罪であり、5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金が科されます。この罪は不用品回収業者に科されるだけでなく、依頼者側にも責任が及ぶ可能性があります。
廃棄物処理法では、無許可営業の業者に不用品回収を依頼した場合、不法投棄した業者と同様な罰則を依頼者側も受けると定められています。
参照:e-Gov法令検索|廃棄物の処理及び清掃に関する法律
不用品回収業者に依頼をする際は、自分の身を守るためにも、回収した不用品の処分方法を確認することをおすすめします。言葉を濁された場合は、不適切な処分をしている可能性があるため警戒した方が良いでしょう。
危険な業者を避けるための3つのポイント
ここからは、危険な不用品回収業者への依頼を避けるためのチェックポイントをご紹介します。
以下の3つのポイントは、業者選びの際に活用してください。
- 許可証や資格を確認する
- 明確な料金体系の業者を選ぶ
- 地域密着型の業者や評判の良い業者を選ぶ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
許可証や資格を確認する
危険な不用品回収業者を見分けるためには、業者が「一般廃棄物収集運搬業許可」「古物商許可」などの許可を取得しているか確認することが大切です。
一般廃棄物収集運搬業許可とは、一般家庭から排出される廃棄物の収集や運搬をするための許可です。取得している場合は、許可番号がホームページに掲載されています。もしくは許可を取得している業者との提携説明があるため、確認をしましょう。
古物商許可は不用品回収業を営業するうえで必須の許可であるため、ホームページに取得に関する情報がない場合は危険です。
環境省からも、無許可で不用品回収をする業者に対しての注意喚起がおこなわれています。
参照:環境省|「無許可」の回収業者を利用しないでください!
必要な許可証や資格を確認したうえで、不用品回収業者を選びましょう。
明確な料金体系の業者を選ぶ
危険な不用品回収業者を避けるためには、明確な料金体系の業者を選ぶことが大切です。
料金を曖昧にする業者は、回収作業後に追加料金を請求してくる可能性があるため注意してください。
確認方法としては、まずホームページを見て、料金が明確に記載されているかチェックをおこないましょう。品物ごとに料金設定がされている場合や、セットプラン料金が掲載されている場合が一般的です。
次に、見積もり時に料金確認をおこないましょう。見積もり額は書面で提出してもらうと安心です。書面でお互いに認識齟齬がないか細かく確認をし、疑問点があればその場で説明を要求しましょう。
また、キャンセル料金は発生するのか、見積もり後に追加料金は発生するのかも一緒に確認をしておくと安心です。
地域密着型の業者や評判の良い業者を選ぶ
第三者の意見は参考になります。評判や口コミを調べて、リスク回避につなげましょう。
実際に業者を利用した家族や知人などが身近にいる場合は感想を聞いてみるとよいでしょう。いない場合は、Google口コミなどで評判をチェックしてみてください。
もし全国対応している業者を確認したい場合は、地域によって特色が異なることに注意が必要です。口コミを確認する際は依頼したい地域にある支店の口コミを参考にしてください。
また、良い評価だけでなく、悪い評価を確認することも忘れないでください。
不用品回収業者と利用者との間でどのようなトラブルが発生して悪い評価をされたのかを把握することで、危険な不用品回収業者なのかどうかを見極めることができます。
悪徳業者に依頼してしまった場合の対処法
どんなに気を付けていても悪徳業者に依頼してしまう可能性はゼロではありません。実際に被害にあってしまった場合の対処法も知っておくことをおすすめします。
悪徳業者とトラブルになった際の対処法は、以下の3つです。
- 消費生活センターへ相談
- 弁護士へ相談
- 警察へ相談
被害にあった際は迅速な対応が求められます。各対処法をご確認いただき、もしもの時に活用してください。
消費者生活センターへ相談
まずは、消費者生活センターへ相談することを検討してください。
消費者生活センターとは、商品やサービスなど消費生活全般に関する苦情や問い合わせを受け付けている専門機関です。
危険な不用品回収業者とトラブルになった場合は、以下のいずれかの方法で問い合わせることができます。
- 全国共通消費者ホットライン「188」に電話をする
- 地域ごとに設置されている消費者生活センターに相談する
消費者生活センターに相談をすることでトラブル解決に向けた助言をもらえたり、交渉の手伝いをしてもらうことができます。また、危険な不用品回収業者の情報提供にも役立つでしょう。
実際に被害にあった際はパニックになってしまうかもしれません。しかし、消費者生活センターは客観的にトラブル解決に向けた情報提供をしてくれるため、頼りになる存在となるでしょう。
なお、電話で相談をした場合は通話料がかかるため認識しておきましょう。
弁護士へ相談
弁護士へ依頼し、法的措置をとってもらえないか相談をしましょう。
悪徳業者に高額請求をされてお金を支払った場合、証拠が揃っていれば被害金額を取り戻せる可能性があります。
無料と聞いていたのに後から料金を請求された場合は、虚偽の告知と判断してもらえれば契約を取り消せる可能性もあります。
不法投棄で罪に問われた場合も、法的な観点からのアドバイスを受けることが可能です。
ただし、弁護士への依頼料が発生することとなるため、依頼が大きなメリットとなるのかどうかは慎重に検討しましょう。
警察へ相談
警察への相談も一つの解決策です。
対処法の助言をもらえたり、同じ被害が出ないように見回りを強化したりといったサポートが期待できます。
ただし、民事不介入となるため直接的な解決にならない可能性があることは理解しておく必要があります。あくまでも、第三者の意見やアドバイスを聞く目的であると認識しておくと良いでしょう。
もし、実際に不用品回収業者から脅迫や盗難などの被害を受けた場合は、証拠を揃えたうえで警察に相談することで刑事事件として対応してもらえる可能性もあります。
まとめ
近年、悪徳業者による被害が増え続けています。
危険な不用品回収業者を避けるためには、無料回収をうたう業者や固定電話がない業者、口コミが極点に少ない業者を避けましょう。
また、不用品回収業者を探す際には、許可証や料金体系、評判をリサーチすることが大切です。
優良な業者が提供する不用品回収は便利なサービスです。引越しや大掃除など、大量に不用品が出たときに時短で不用品の処分ができます。
危険な不用品回収業者への依頼を避け、優良な不用品回収業者を利用して不用品の処分をスムーズにおこないましょう。